オケコン
2008年 07月 27日
オケコンはT大オケの現役最後の定期でやった思い出深い曲です。今回、前よりもいい演奏ができるかどうか。前やった時は木管の人たちが上手かったことと、ラッパのT王子が実に楽しそうに吹きまくっていたことをよく覚えています。夏の金管合宿で修行してましたな。今日、フェスタの練習の休憩時間に5楽章のLow Hを吹いてみたら、呆気なく普通に(たくさん、とまではいかない)鳴りました。前はあんなにできなくて大騒ぎしてたのに。あの頃と比べて実力が劇的に向上したとはどうも考えにくいので、たぶん楽器のおかげでしょう。バルトークバルブという非常に便利なものを手に入れてしまったのでこれを使おうかとも思ったんですが、普段使わないせいか全然鳴るツボがわからず、現在検討中です。やっぱりマウスピース購入か?
4楽章のあのグリッサンドは、昔バストロの某大先輩に相談したところ、「そんなところは大して重要じゃないからどうでもよくて、むしろバストロ的には5楽章の最後に出てくるミュートのソロのことを考えたほうがいいよ」と言われました。なるほど場面的には旧ソ連の某作曲家に対する「嘲笑」らしいし、そんなに深く考えなくともいいのかもしれません。しかし、このH-Fグリッサンドをきちんと演奏できるようにするというだけの目的でバルトークバルブを開発した職人たちの意地のようなものは、それはすさまじいものがあるなと思った次第です。
ところで、皆さんはオケコンのおすすめCDってありますか?私はこれまでにショルティ/シカゴ(高校時代にカップリングの「舞踏組曲」が聞きたくて買った)、ドホナーニ/クリーヴランド、小澤/ボストンのものを買いました。ほかに聞いたのはブーレーズ/シカゴ。聞いた中では、最初に買って聞き込んでいたというのもあるんでしょうけど、ショルティのものが結構いいかなと思います。バストロ的にはボストンのダグラス・ヨーのプレイが素晴らしいですが、金管の吹き方(吹かせ方?)があんまり好みじゃない…。ドホナーニはちょっとドライすぎる感じがして私の好みとは合いませんでした。ブーレーズは、おお、上手いなあという印象。