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嘗胆/胎動

この週末のことを。

具合はだいぶよくなりました。実家の風邪薬はえらい効き目でした(もしかして市販品ではない?)。

【14日】G.P.

夜からオペラ初日のG.P.だったのですが、昼頃から急に具合が悪くなってしまい、G.P.の時間帯には吐き気と頭痛と悪寒が全身を襲っていました。恐らく風邪だと思いましたが、前兆もなく、何が原因かも全くわからず、風邪薬も手元になく、とりあえずパートになるべく穴は開けるまい(G.P.開始時はトロンボーンは私だけで、トランペットもS井さんしかいらっしゃいませんでした)と思い、トロンボーンソロがある箇所はスコアを見て対処しようとしました。しかし『カヴァレリア』の合唱と金管だけになる部分でずれまくってしまい(私が指揮を見ていなかったのが全ての元凶)、そこからはおとなしく自分のパートだけを吹きました。そうこうするうちにトロンボーンが全員揃ったのでほっとしました。何とか家に帰りつく前に閉店寸前の薬局で葛根湯とスポーツドリンクを手に入れ、これらを飲んで速攻で寝ました…が、頭痛のため何度も目が覚めてしまいました。本番であらぬ事故を起こしてしまったらどうしようと、恐怖感に駆られました。

【15日】G.P.+本番初日

朝6時の時点で前日夜と全く同じ状態。したがって午前中の活動は不可能と判断し、Fireworksの練習は欠席しました。来週本番なのですが、本番前の貴重な
1回に穴をあけてしまって申し訳なかったです。具合が悪くてFireworksの練習を休んだのはこれで2年ぶり2回目です。次はないようにしたいものです。その謝罪メールを打った後に急に眠気が襲ってきて、11時ごろに再び起きたときは、幾分吐き気と頭痛が引いてきたので服の準備などをして早めに会場に向かいました(ホールの中のほうが暖かそうなので)。午後は2日目のG.P.だったのですが、何と団長のS根さんにお会いできました。直接お会いするのは昨年の4月以来でした。ともかくお元気そうで本当によかったです。これで一気に気合いが入ったような気がします。余計な行動は避け、G.P.中もひたすら栄養補給などに務めた結果、初日本番は傷にならない程度には演奏できたと思います。しかし、もう少しテューバと同じようなバランスで吹いてもよかったかもしれません。なお、16日に聞いた話によると、この初日公演で号泣されたお客さんもいらっしゃったとか。

【16日】本番2日目

両親が本番を聞きに来てくれました。金曜日の夜に風邪を引いたかもしれない旨を伝えると、風邪薬を届けてくれました。感謝。私のトロンボーンの演奏を聞いてもらったのは、地元でやったサマコン、サントリーホールでやったオケコンに続いて三度目です。クラシック音楽の素養など全くない家庭なので、私が案内を送った時「オペラのチケットって5万円とかするんだろう」などとあらぬ誤解をしていたようです。いやまあ、ウィーン国立歌劇場なんかの最高の席だったらそのくらいするのかもしれませんよ(詳細は知らず)。その後、値段などを伝えたら、「こんなに安いのなら、珍しいから行ってみる」とのことで来てもらえました。上演時間の3時間は全く苦にならなくて、字幕がついていたので素人にもわかりやすかったそうです。念のためと思って午前中のフェスタの練習も休んだのですが、具合は前日に比べるとだいぶ改善したため、結構のびのびと吹けたように思います。ピットはお客さんの視線がないので、緊張しなくてすみます。打ち上げで(風邪薬を飲んでいたのでほとんどアルコールは飲みませんでした)、「Low Fの伸ばしがよかった」と言われましたが、あれはたぶんオケ関係者にしかわからない箇所です。場面で言えば、パリアッチの1幕でネッダが密会を夫に見つかり、相手の名前を言えと言われて絶対に嫌だと拒絶するところです。私のパートにだけ"aspro"(=荒々しく)と書いてあるのですが、客席からしたら、ぶりぶりうるさいバストロがいるなと思われただけかもしれず、ちょっと不安です。

両日とも、特にパリアッチのほうで技術的に完全でないまま本番を迎えることになり、正直言って悔しい思いでした。しかも本番直前に体調を崩し、2つの団体の練習を休んでしまうという体たらくぶりに自分の体調管理能力の甘さを痛感しました。しかし、全ての練習に出席することができた今回のオペラは、歌(最強の楽器)の持つ力を存分に味わうことができ、非常に収穫が多かったです。次に何か機会があるとしたら、やはり『トゥーランドット』がやりたいです(ザルツブルク音楽祭2002の『トゥーランドット』鑑賞記はまた後日)。

Gではまた7月の37回定期でお世話になります(なんか、G関係でここを見ていらっしゃる方が多いそうで…どこから話が広がったのでしょう)。早速、来週あたりからスコアリーディングを始める予定です。ペトルーシュカは10年越しの夢の曲でした。ペトルーシュカのトランペットのパート割が私にとってはすごく意外で(よい意味で)、とても面白くなりそうです。初練習は5月。
by mako_verdad | 2006-04-17 22:49 | 演奏活動

1979年生まれ。某国立大学オケへの入団を機にバストロンボーンを始めました。現在はアマチュアオーケストラ「ザ・シンフォニカ」やいくつかのブラスアンサンブル団体で活動しています。2017年に子供が生まれたので徐々に活動縮小予定です。


by makorim