プレン音楽祭の謎
2005年 01月 21日
1.朝の音楽(Morgenmusik)
2.食卓の音楽(Tafelmusik)
3.カンタータ(Kantata)
4.夕べの演奏会(Abendkonzert)
1932年作曲
と、手元の『クラシック音楽作品名辞典 改訂版』(三省堂)には書いてあるのですが、これまでは金管合奏の「朝の音楽」しか知りませんでした。いかにもヒンデミットらしい響きのする曲であり、私も3回演奏したことがあります。ヒンデミットは「実用音楽」の提唱者でもあり、演奏していて楽しいものをと心がけたせいか、確かに聞いているよりは演奏したほうが楽しいです。昔、T大で『ウェーバーの主題による交響的変容』をやったときに後輩の代吹きを頼まれたことがあったのですが、それをさらっている時もとても楽しかった記憶があります。正直、その代吹きの時までは大衆迎合の作品だと少々軽んじていたのですが、なかなかどうして、素晴らしい作品だとわかりました。
前置きが非常に長くなったのですが、この『プレン音楽祭』、CDを探してもなかなか見つからず、他の3つは一体どんな曲なんだろう、と長年疑問に思っていたのですが、先日図書館で借りた『ヒンデミット 管楽作品集』に、「夕べの演奏会」が入っているではないですか。しかも編成はリコーダー三重奏!さて聞いてみると…非常に神秘的な響きでした。これはきっとリコーダーという編成に関係があると思います。ところで、前述の作品名辞典には、「夕べの演奏会」は6曲からなる、と書かれています。あれ、他の3曲はどこへ(リコーダー三重奏は3曲しかない)?
ますます謎が深まります。というわけで、『プレン音楽祭』が全曲入ったCDを探し求めております。
最後に、ヒンデミットは私の大好きな作曲家であり、一度やってみたい作品がたくさんあります。これらを挙げてこの記事を終わりとしましょう。
#交響曲「画家マティス」
#ウェーバーの主題による交響的変容
#交響曲「世界の調和」
#交響曲 変ホ調
#交響曲 変ロ調
#弦楽と金管のための協奏音楽
#ピッツバーグ交響曲