バストロンボーンを否定したフランス
2006年 01月 16日
今回は、やはりシングルロータリーの楽器で出るべきなのでは…という思いが強くなりつつあります。持ってませんけど。使い勝手のよいシングルロータリーのバストロンボーン、1本は持っておきたいですね(オケの大多数の曲にはLow CとLow Hが出てこないので、シングルロータリーで足りてしまうのです。ただし大音量が必要とされる曲はダブルロータリーの方が良いと思います)。駒場の地下にはシングルロータリーのニューヨークバックという名器が眠っているわけですが…
「ロータリーの数」という観点からすれば、現代においては次のような使い分けが理想かと思います。
【シングル】
前期ロマン派までのドイツ・オーストリアの曲
フランスの曲
イタリアの曲
【ダブル】
ブラームス(1番にはLow Cが出てくるから/他はシングルでもいいかも)
ワーグナー
後期ロマン派以降のドイツ・オーストリアの曲(新ウィーン楽派・ヒンデミットあたりまで)
東欧の曲
北欧の曲
ロシア/旧ソ連の曲
イギリスの曲
アメリカの曲
日本の曲(演奏したことない…)
【バルトークバルブ】
バルトークやコダーイなど、東欧の一部の曲(中国の不思議な役人/管弦楽のための協奏曲/ハーリ・ヤーノシュ)。主に、グリッサンドを譜面通りに実現するため。
本を読んだら、また考えも変わるんでしょうけど(そもそもアマチュアで「役人」全曲版を演奏する機会があるのかどうかは不明)。少なくとも作曲家の国籍、作曲された時代、初演で使われた楽器などを考慮する必要が大いにあることは間違いないです。
例えばユーフォニアムとテノールホルンの関係のように。
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昨日のGの練習の補足。指導はK有さんだったのですが、クリュイタンスの演奏に言及されていました。私もクリュイタンスのラヴェルがかなり好きなので、自分の出番じゃないところでしたが思わず聞き入ってしまいました。「フランス語とフランス音楽との関係」も納得です。
それから、練習後、三田線でU田さん(ホルン)と偶然一緒になって世間話をしたのですが、Bの28回とGの38回は完璧に本番日時がかぶってしまっていることを話したら、両方の団員であるU田さんはご存じでなかったらしく、「マジで?マジで?私、どっちに出たらいいのかしら…」と、かなり悩んでいらっしゃいました。