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楽器の寿命?

コメントでT大オケ所有のBロータリートランペットが話題になったので。

初めてミュージックキャンプに行った時、トロンボーンの講師陣は「ポザウネシュトラーセ」の先生方でした。全員、ヴィンテージもののドイツ管を使っていらっしゃるということでした(キャンプの時は割と新しい楽器だったようですが)。まあ、その時はトロンボーンを持って3ヶ月だったので「ドイツ管」が何なのかもよくわかっていなかったんですけど。先生のお宅にレッスンに行くたび、先生のは見たことのない楽器だなあと思っていました。30年以上前のレッチェです。先生が学生時代に買ったレッチェが今でもきちんと稼動しているということは、よほどきちんと手入れしていらっしゃるのでしょう。ちなみに「ポザウネシュトラーセ」のCDには、60年以上前のドイツ管を使っていると書かれていました。CDは持っていないので未確認情報ですが。

金管楽器というのは、詳しい知識はないのでよく知りませんが、磨耗して金属疲労を起こすので、いずれは寿命がやってくるものです(よね?)。T大オケの80年誌には、指揮の早川先生が「私の学生時代のホルンは、これ以上磨くと穴があくから磨けなくて汚かった」と書かれていました。最近はラッカーの技術が発達し、磨くことに関しては心配がなくなったと思われますが、さて、金管楽器はきちんと手入れしたとして、いったい何年くらいもつのでしょうか?30年とか40年とかそこまで吹き続ける人というのはかなり少ないでしょうからよくわかりませんが、1つの楽器をずっと使い続けた方の情報を伺いたいものです。昔、NABEO代表のY本さん(トランペット)は、「俺のは25年間同じ楽器(V.Bach)だからもうパサパサだ」と仰っていました。

オーケストラの他の楽器はどうでしょうか。昔ある方から聞いたところでは、オーボエなんかは10年とか20年とかでだめになってしまうそうですね。弦楽器はそれに比べて、300年前のもの(「17◎◎年製造のストラディヴァリウスを貸与」なんてソリストのプロフィールに書かれていますね)とか、よく楽器が壊れないものだなあと感心してしまいます。

ところで、T大オケ所有の古い金管楽器は、有名なEsバストロンボーン(修理するのかも)の他に、前述のBロータリートランペット(今でも活躍)、レッチェのアルトトロンボーン(これはそれほど古くはないですね、今でも活躍)、ニューヨークバックのバストロンボーン(駒場の地下に眠っています)、B&SのFテューバ(数年前までは活躍)などがありますね。オケの費用できちんと修理してもらえたら、面白いことになると思います。

あれ?そういえばホルンがないですね…。
by mako_verdad | 2005-07-26 07:40 | 演奏活動

1979年生まれ。某国立大学オケへの入団を機にバストロンボーンを始めました。現在はアマチュアオーケストラ「ザ・シンフォニカ」やいくつかのブラスアンサンブル団体で活動しています。2017年に子供が生まれたので徐々に活動縮小予定です。


by makorim