ブルックナー
2011年 08月 07日
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本日夜は、某団体のブルックナー4番の初回練習。
10年前に一度だけ5番を演奏して以来、ブルックナーの交響曲は久々である。ちなみに、学生時代の10年前に5番を演奏したというのを昨日指揮者のNさんに言ったら「なんとむちゃくちゃな…」とあきれられた。それほどに難しい曲ということであろう。確かに、なにもわからずに吹いた本番だった。本番の後せっかく買ったスコアなくしちゃったし…
4番を初めて聞いたのは大学のオケに入ってからだった。田舎の吹奏楽少年だった私はブルックナーの名前すら聞いたことがなかったが、冬の定期演奏会の選曲候補としてブルックナーの4番と6番の交響曲が出ていたのだ。管楽器の1年生はこの演奏会に参加することはできないが、投票には参加するということで「すべての曲を聞いておくように」とのお達しがあった。当然ほとんどの曲を聞いたことのない私は(他にフランク、ニールセンなどが出ていた)ホルンの先輩を頼っていろいろ聞かせてもらった。交響曲というものにそれほど慣れ親しんでいるというわけではない当時の私にとっては、ブルックナーがもっとも「意味不明」であった。
その後選曲では6番をやることが決まり、先輩がさらっているのを聞いたりして、ちょっとずつこの作曲家に慣れていった。そして、夏の合宿に行く時。道中で聞くためCDを色々持って行こうとしたはずなのだが、なぜかカバンに入っていたのはブルックナーの4番、6番のMDだけだった(CDは何も入っていなかった)。必然的にこの2曲ばかり延々と聞くことになり、だいたい覚えてしまった。そうしたら、なんだか不思議なことにいつの間にか好きになっていた。この時の体験があって、いつか4番と6番はやってみたいと思っていたが、今回このような経験ができることを幸せに思う。がんばります。
もちろん、7番も8番も9番も3番も、機会があったらぜひ演奏してみたい。
ちなみに、ファゴット吹きの人がどうしてブルックナーをいやがるのか、スコアを見たらすぐにわかった。