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3月5~6日の練習

【5日】

夜、新宿でBlumenの合奏。A馬さん(Trpの先輩)が代吹きにいらっしゃいました。エニグマ(出番の多い変奏たち)→某アンコール→シベリウス。エニグマはあまり音量を出さなくてもよいみたいです。これなら楽に吹けるので、ありがたいです。しかし、本番直前になって弦楽器の音量が突然アップしたりすると(そんなことはないか)それも変わるかもしれませんね。ところで、私1人だけ周りよりも出るタイミングが早かったらしいです。自分では全く気付いていなかったので、次回以降録音でもしてクセをチェックしておかないと…ご指摘感謝です。

シベリウスは、やはり1回目のトロンボーンソロのあたりが個人的鬼門。どこに音程を合わせればよいのか全くわからないため、ホルンパートや隣のT田君に合わせようと画策中です。それに比べると、2回目、3回目の金管の出番は、一緒の音を吹いている人が必ず1人はいて、その人を注意深く聞いていればよいため、だいぶ楽です。

帰ってから、前回(24回)演奏会のCDを聞いてみました。とりあえず出番のある前半、悲劇的序曲とトリスタンだけ。悲劇的序曲は、ソロ部分(練習番号E)に関してはたぶんサマコンでやった時(何年前だ?)よりは上達していたのでほっとしましたが、スラーがややポルタメントっぽくなってしまったのが痛恨。緊張のせいか、単にエチュードの練習不足か。いずれにせよ、録音で聞くと自分のクセなどが如実に判明するので、今後の指針がちょっと見えた感じです。オーボエの後から入ってくる1stのK谷氏はちゃんと当ててました(上のBの音からppで入ってくるなんて、何と酷な使い方!)。彼女(T田君もだけど)は本番に強く、羨ましい限りです。そして展開部のラスト、ホルン、弦とのppの絡みでソロを吹くところは、Eの音程が周りに比べてやや低かったのを除けばまあまあの出来。もう少し大きく吹いてもよかったのでしょうか。トリスタンは、「愛の死」の冒頭、バスクラリネット(いくらでも音を小さくできる!)のソロの後にトロンボーン3本でpppの和音を吹くという、最もトロンボーンらしい(本当か?)使い方なのですが、ちゃんとそれっぽく聞こえて感動。はっきり言って、客席にいる人には、身内、すなわちトロンボーン吹きくらいしか絶対気付かない箇所なのですが、吹いている方にとってはすごく大事な、かつ緊張する箇所なのです。前も書いた気がしますが。「愛の死」の残りは少ないながらも楽な音符ばかりなので、本番も楽しんで吹けたし、よかったです。「トリスタン」は何よりも曲が感動的すぎます。聞いているだけで涙が出そうでした。

【6日】

朝、千葉でFireworksの練習。来週本番の最終練習。小学生の皆さんと一緒に合奏しました。ところで、ユーフォニアムを吹いていた6年生の男子は、楽器のカタログを集めるというマニアックな、いや、素晴らしい趣味を持っていて、色々と披露してくれました。狂喜する私。この子には是非この先も楽器を続けて、マニアック道を追究して欲しいです。なんだか中学時代の自分を見ているかのようでした(楽器も私が中学時代に吹いていたユーフォニアムだし…)。

その後は定期のアンコール選曲。超適当に決まりました。残りは5重奏のみで出番がなくなったため、トラをお願いしているT田君と共に北区へ。

午後からはBlumenの合奏でした。エニグマ(出番の少ない変奏たち)→シベリウス。シベリウスは基本的に白い音符だけなのですが、トロンボーン3本で細かい音符をpppで吹くところが数ヶ所あります。演奏によっては全く聞こえないCDもあり、ここでトロンボーンにこんな音符を吹かせる意味は何なのだろう、と考えていました。で、これ、入るのがめちゃくちゃ難しいんです(指揮者T岡さんも、フィンランドのオケを振った時トロンボーンはちゃんと入れていなかったとおっしゃっていました)。単に我々のリズム感がないだけなのかもしれませんが、昨日は思いっきりつかまってしまい、何か打開策はないものかと思案していたところ、MNMさんが「6拍子を4つでカウントすればよいのでは」と発案され、それで試してみたら、だいぶ楽になりました。相変わらず他の楽器と合っているのかはわかりませんが(しかしこれ、文章で説明しても何のことかわからないでしょうねえ…)。「聞こえないCDがある」とは言っても、譜面に書かれた以上は重要な意味があるということですから、この部分もこだわって吹きたいと考えています。

しかし、ppppなんて…そんな小さい音出ません(笑)。

その後の飲み会では頭のネジが外れたのか、躁状態となってしゃべりまくってしまいました。普段は寡黙な人間でいたいのに。ああ。前回の演奏会を聞いて「素晴らしい!」と感激して入団されたというヴァイオリンの方とも色々お話しし、またしても「オケのトロンボーンは普通3本セットだけど1本、2本しか使わない曲もあって云々…」などと他の楽器の人にはどうでもいいことを延々と語ってしまいました。やや反省。さて、この会ではとある衝撃的な発表(?)があったわけですが、コンマスのK岡君はめちゃめちゃ驚いていました。そんなに驚くほどだったのか…まあ、がんばってください(何をだ?)。

また、これに関連し、目が据わって超怖かった総務のT井さんは、「もう次に紀尾井ホールで本番をやるときはトロンボーンのないプログラムにする」など、謎の発言で場(私やT田君)を沸かせ、暴れていました。面白かったのでまたやってください。

T田君はその後、夜行バスで京都のトロンボーン合宿へ旅立ちました。無事に到着したでしょうか。

帰宅後、昨日の続きということで、前回演奏会の後半部分(ベートーヴェン7番)を鑑賞。いやあ、上手いなあ…と、まあそれだけで、他に言葉も見つかりません。本番は舞台裏で花束運びなどをやっていて、3・4楽章しか聞けなかったのがつくづく残念でなりません。ところで、ベートーヴェン7番といえば以前から気になっていた箇所があります。2楽章の途中で、トランペットが2度の音程をぶつけて吹くところです。これ、和声進行的にはどういう意味があるのでしょうか。初めてこの曲を聞いたときは、「あれ、トランペット間違ったのかな?」と思ってしまいました。たぶん、お客さんの中にもそういう感想を抱いてしまった人が少しはいたのではないかと思います。ちなみに、本番のトランペットお二方(A積さんとI林さん)は素晴らしい演奏でした。随所に登場するオクターブユニゾンをきちんと嵌められるコンビネーションを誇るアマオケって、なかなかないですよ。以上感想でした。
by mako_verdad | 2005-03-07 01:53 | 演奏活動

1979年生まれ。某国立大学オケへの入団を機にバストロンボーンを始めました。現在はアマチュアオーケストラ「ザ・シンフォニカ」やいくつかのブラスアンサンブル団体で活動しています。2017年に子供が生まれたので徐々に活動縮小予定です。


by makorim