9月10日の練習/残暑
2006年 09月 10日
昼:江戸川区でブルーメンの練習、シューベルト+サリエリ。
【覚書】
ベートーヴェンでトロンボーンが2管なのは、確かフィデリオと田園のみ。宗教曲(荘厳ミサなど)は基本的に3管。レオノーレ序曲、交響曲第5番・第9番は3管。献堂式序曲は不明。コリオラン序曲はトロンボーンなし。
トロンボーンに必要とされたのは、「三和音」ではなく何かの補強か、または独立した特別な役割と推測。少なくとも第5番とは求められるものが全く違う。ユニゾンが非常に多い(第5番も下のFからハイFまでユニゾンとか狂った使い方があるが)。田園の第4楽章はほとんどユニゾン。しかし第5楽章はハーモニーも多く、古典派の交響曲における金管楽器の用法(2本セットで3度、5度、8度の関係を形成)と類似。また、トロンボーンだけが他の楽器よりも半拍長い箇所が存在し、特別な意味を持つと考えられる。2本というのはどこかいびつな感じもするが。
ハイドンとモーツァルトでトロンボーンが2管の曲というのは聞いたことがない。知らないだけかもしれないけど。例えば『魔笛』のトロンボーン(3管)、これは非の打ち所がない完璧さ。『ドン・ジョヴァンニ』の第2幕の最後、地獄に落ちるシーンは言うに及ばず。
#なんか田園にパートがないことに対する屈折した思いみたくなってますが、そうじゃないです。好奇心です。