Vers Epsival-04
2006年 06月 13日
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昨日は楽器を触ろうとしたんですが触れませんでした(ケースに手をかけるところまでは行ったけど、その状態のまま…あー…)。今日はやっとのことで15分吹きました(mit Dämpfer)。ロングトーンの途中で唇が痛くなりました。だめですね。
さて、Fireworksでは定期終了の余韻に浸るヒマなどなく、今週土曜からEpsivalに向けての練習が本格的に始まります。出国直前の8月中旬まで、ほとんど毎週練習を入れました。若いうちじゃないとできないことは、若いうちにやっておかなければならないと思っています。したがって今年は、申し訳ないのですが、Epsivalに集中するためフェスタの夏合宿もお休みさせていただくことにしました。
一昨日の定期演奏会で、アマチュア・プロフェッショナルといった境界とは全然別の次元で(と言って伝わるのかな)見事なソロを聞かせ、場内を大いに沸かせたmihaさんの「ドン・ジョヴァンニの地獄落ち」ですが、フランスでは1回、もしくはホルン奏者Oさんの都合がつけば2回演奏するかもしれません(私の中では2回やりたい気分)。それから、ウェッブの6重奏曲が意外に好評を得たので(今日、ウェッブ氏に報告とお礼のメールを書きました)、これは是非フランスまで持っていって突き詰めたいという考えもあります。やったメンバーが受け入れてくれるかは別ですが。
そういえば、小編成の曲で以前よりも緊張しなくなっていたのが自分でも驚きです。前にやったサルゼドやドッジソンなんて、ガチガチで拍子も数えられなくなっていたのに。どうやら、本番はあんまり考え込まずに臨むのがいいようです。自分自身の分析としては、演奏に、上手下手という視点とは別の「安定感」が出てきたように思います。ただし、その代償として失ったものがいくつかあって、この点について先生や色々な人から色々と厳しい指摘を受けているのですが、これはまだイデアへの途上なので、それが回復できるまでは温かく見守ってくれればと思います。自分の中での根本的な考えは、誰に言われても絶対に変えるつもりはありません。今の楽器に慣れるのに、不器用な私としては最低5年はかかるのではないかと考えています。音作りのための基礎練習は、以前よりも重視しています。
私だって何も考えていない馬鹿じゃないのです。
さて、我々はフランスで3回のコンサートをするわけですが、仮案として用意し、向こうのマネージャー氏に送ったプログラムは何と14曲。通常の定期演奏会の2倍です。軽い曲、やり慣れた曲、やったことのある曲もありますが、新曲も結構増えます。そのうちの一つが、私が現在再編曲しているラヴェルの「古風なメヌエット」です。編成からソロの割り振りからだいぶ変えています。実は、この曲は04年のNABEOで「道化師の朝の歌」とともに演奏し、第4回定期の候補になっていたのですが、「ラヴェルだけ2曲あるのはちょっと変なのではないか」という周りの意見や、自分自身の編曲の未熟さにちょっと憂鬱になってしまったということがあり、しばらく封印しようと考えていたのでした。もしフランスで成功したら、来年の第6回定期でもできたらいいかなと思います。
ああ、長々と書いてしまった。編曲の続きに戻ります。一応、土曜の練習に間に合わせるため、金曜までには完成させたいなと考えています。印刷の手配もしなきゃいけないし(我がボロPCではOSが古すぎてPDF化できないのです)。