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偏ってます(どっち側に?)-Trb編3

もともとボロボロだった自転車がついに寿命を迎えそうです。今日、ギア交換で入院しました。チェーン交換もどうですかと勧められましたが、とても高かったのでやめておきました。いつものことですが、安物買いの銭失いです。

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さて、Trb編も3回目となりました。1回目はこちら、2回目はこちらです。

○…今すぐにでもやってみたい
●…機会があればやってみたい
×…特に興味はない

それではどうぞ。やっぱり新しい曲ばかりです。

21.ブルジョワ 4重奏曲 ●

実現の可能性は限りなく低いと思いますが、どこかでやってみたいとは思います。1stにハイGが出てくるのがなあ…(アルト指定でしたっけ?)。バストロンボーンの伴奏がかっこいいです。作曲者はフランス人でD.Bourgeoisですが、果たして「ブルジョワ」で合っているのかわかりません。ちなみに、この曲で素晴らしい録音を残しているトリトン・トロンボーンカルテットがこの7月に来日するのですが、三鷹でコンサートがあるのが何とGの本番の日…(涙)。ボイマー(バストロ)の音を一度生で聞いてみたかったです。

22.デュファイ 4つの小品 ○

かつて某所で素晴らしいテナーの皆さんとやりましたが(フランスものなのにオールドイツ管…)、個人的な本番の出来は今一つだったので、どこかでもう一度やってみたいと思っています。いずれの楽章も好きですが、各パートそれぞれにソロがある第3楽章が特に好きです。これもトップの人は大変ですね。4番はバスでないほうがいいかもしれません。音が全体的に高いので(特に第2楽章のAsの連続が外れやすいように感じました。私が下手なだけですが)。もともとテナー4本を想定していたのでしょうが、バストロンボーン奏者としては「できなければならない曲」だと思っています。

23.リチャーズ 組曲 ●

やっと「イギリスもの」が登場しました。ゴフ・リチャーズです。吹奏楽やブラスバンド、金管アンサンブルではおなじみですね。親しみやすくていい曲だと思います…が、何だかそれ以上の感想が思いつきません。なぜでしょう。

24.フィルモアの諸作品 ×

グリッサンドを多用すればいいってもんじゃないと思います。The National Slide Quartetの演奏による“Lassus Trombones”くらい大胆なアレンジだったら面白いと思いますが…(しかしあれはいくら上手なアマチュア奏者でも演奏不可能っぽいですね)。

25.ラフォス 4重奏のためのエチュード ●

クリーム色の教則本でおなじみのラフォス先生ですね。ラフォスではこれが一番有名でしょうか。パリトロのラストコンサートのCDに入っていますね。実はちゃんとやったことはありません(何度かお遊びでやりましたが)。さすがトロンボーン奏者かつトロンボーンの先生が書いただけあって、魅力あふれる作品だと思います。

26.ボザ 3つの小品 ●

一度やりましたが、非常にテクニカルな難曲でした。太管だとどうしても無骨な感じになってしまうような気がするので、一回、細管使用のプレイヤーを4人集めた演奏で聞いてみたかったりします(昔のパリトロがそうなんでしたっけ)。ところで、ボザ先生は気に入ったテーマを多用するのがお好きだったようで、ホルン4重奏の「組曲」でもこの曲の第3楽章と全く同じテーマが使われています。ただし曲の魅力としてはこちらに軍配を挙げておきます(身内の贔屓目)。彼はソロの曲でも同じようなテーマを使っていて、昔「プレリュードとアレグロ」や「ニューオリンズ」を演奏したときも、「何だか同じような曲だなあ…」という印象でした。かっこいいんですけどね。「ニューオリンズ」には3オクターブ近い跳躍があったりして大変でした。

27.リン Ba-Dee-Doo-Dup ○

これもイギリスものです。リンはバストロ奏者なので、だいたいバストロパートが「おいしい」です。トリオのこの曲もそうで、第4楽章はひたすらバストロの甘いメロディが続きます(第4楽章のタイトルにやや赤面)。この曲との初めての出会いは、トロンボーンクラブ20回記念の「61トリオ」でした。バストロは、T大オケのバストロ史にその名を残すH野さんでした(その時一度お会いしたきりですが…)。その演奏を聞いた私はかなり衝撃を受け、それで例によって同期2人を説き伏せ、駒場祭の室内楽でやりましたが…結果はよく覚えていません。誰か一緒にやっていただけませんか?

28.シャルパンティエ 典礼形式による4重奏曲 ○

一度だけ、いつかの駒場祭で、なぜかバストロで3rdを吹きました。「拍子が書かれていない」曲なので、暗譜して吹かないといけません。特に第1楽章の後半は大変です。しかしそれだけにやりがいのある曲で、何度でもやってみたいです。もしかしたらトロンボーンカルテットの中では最も好きな曲かも知れません。形式が宗教的なものなので(?)、緩叙楽章(第2楽章・第3楽章)はとても神秘的です。フランスものの例に漏れず、絶妙な和声です。

29.チャップマン 3つの“city”の組曲 ●

実はこの曲は中学時代から知っています。確か、吹奏楽部の顧問の先生が、ポケットマネーで東芝EMIのアンサンブル譜シリーズを一挙購入され、その中に入っていたものです(CDもあったような…)。早川先生の「ディヴェルティメンティーノ」やネリベルの「ルーダス」もこの時知りました。現役時代にトロンボーンクラブでやろうと試みたこともありましたが、叶いませんでした。一度どこかでやりたいものです。導入のファンファーレが好きです。

30.トマジ 「生きるべきか死すべきか」(ハムレットのモノローグによる) ○

バストロのソロ曲です(確か譜面にはテューバでも演奏できると書いてあります)。そして伴奏3本。ミュートワークが非常に面白い曲で、是非一度やってみたいのですが、機を逃し続けています。そもそも、この曲の意図するところが自分の中できちんと消化できるかどうかも怪しいのですが。ところで、私が初めて出たトロンボーンクラブで先輩のK子さんがこの曲を演奏されていて、それが出逢いでした。以降、ブレア・ボリンジャーやベン・ヴァン・ダイクなど、名だたるバストロ奏者のCDを買うたびに必ずこの曲が入っていて、色々なアプローチを楽しんでいます。

まだ続きます(きりがないので次回で終わるつもりですが)。
by mako_verdad | 2006-05-31 20:20 | 演奏活動

1979年生まれ。某国立大学オケへの入団を機にバストロンボーンを始めました。現在はアマチュアオーケストラ「ザ・シンフォニカ」やいくつかのブラスアンサンブル団体で活動しています。2017年に子供が生まれたので徐々に活動縮小予定です。


by makorim