無限の数学
2013年 02月 12日
-------
ザ・シンフォニカ 第53回定期演奏会
2013年2月10日(日)
すみだトリフォニーホール
指揮 三石精一
【プログラム】
ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」1919年版
ショスタコーヴィチ/交響曲第10番
-------
ごく個人的には、ショスタコーヴィチの交響曲は8番、5番に次いで、11年ぶり3回目だった。また、火の鳥は1919年版を学生の頃やっていて、今回が2回目。その時も三石先生の指揮だった。
ショスタコーヴィチといえば、高校生の頃は交響曲第5番のフィナーレ、あとは吹奏楽編曲でやった「ボルト」のギャロップくらいしか知らなかった。よく聞くようになったのは、大学オケに入ってからである。先輩に薦められ、ロストロポーヴィチ指揮の全集を買った。今でも思い出すのが、冬の寒い日にろくに暖房も効かないアパートで8番、11番、12番などを聞き、ただぼーっと何らかの感慨に耽っていたこと。暗い青春時代である。しかしその時は、1楽章の陰鬱過ぎる雰囲気にやられたのか、10番にはそこまで食指が伸びなかった。
ちゃんと聞き始めたのは、今回選曲で候補に出てきてからである(現在、選曲委員をやっております)。そうしたら、やはり年月の経過による心境の変化が大きかったのか、以前は敬遠していた第1楽章にかなりのめり込んでしまった。
いろいろな音源を聞いた中では、邪道と言われるかもしれないが、カラヤン・ベルリンフィルの最後の録音が好きである(カラヤンはこの曲だけ3度も録音している)。
本番は、三石先生の素晴らしい指揮のおかげか(初めての曲を暗譜されていた!)、スリリングながらもそこそこの雰囲気になったようだ。また、個人的には、夏の演奏会よりも少し良い出来になったと思う。私の場合は、思い切りの良さが大切なのかもしれない。楽器の構え方も、少しだけ変えてみた。
次回は7/7に大山先生の指揮でモーツァルト40+41、そしてベートーヴェンのエロイカ。トロンボーンパートは1回お休みである。
私自身は、次の本番は少し先で、シューマンの「ライン」に再度挑戦する。前にやった時、本番でとてつもなく変なミスをしてしまったので、今度は克服したい。