映画の中のクラシック音楽(1)
2004年 12月 31日
先日、映画『昭和歌謡大全集』(原作:村上龍、集英社文庫/幻冬舎文庫)のDVDを見ました。原作はアナーキーで過激な話(おばさんグループと若い男グループが殺し合う)なので、映像化は難しいと思われましたが、わりと何の違和感もありませんでした。最後の調布市爆撃のシーンだけは合成っぽさが目に付いて興ざめしました。なお、面白さは原作の方が上でした。
しかし、そんなことを書きたいのではないのです。調布市爆撃シーンの直前、おばさんグループのそれぞれの様子が描かれます。その中で…樋口可南子の○○○ーシーンのBGMが、なんとなんとなんと、こともあろうに、
モーツァルトのピアノ協奏曲第23番(第1楽章)
なのです…
何でこんなところにそれを使うんだよ!と、23番の協奏曲がモーツァルトの中で最も(といってよかろう)好きな私としては、泣き出したい気持ちになりました。