20世紀のアルバム
2005年 05月 17日
さて、フィリップジョーンズブラスアンサンブルのCDに、「20世紀のアルバム」という2枚組のCD(上記画像)があります。私にとっては宝物です。どの曲も聞いていて楽しいのですが、その中でも特に好きなのは以下の4曲です。
♪コープランド:セレモニアルファンファーレ(「市民のための…」よりも好きです)
♪サルゼド:ディヴェルティメント(トランペット3本、トロンボーン3本のための)
♪ドッジソン:7重奏のための組曲(上述の6重奏+独奏的役割のテューバ)
♪アーノルド:金管のための交響曲
あと、違うCDに入っているものですが、
♪プレヴィン:トリオレット
♪武満徹:ガーデン・レイン
も大好きな曲です。
この中でも、サルゼドとドッジソンは編成も小さく、やりやすいので、何度でも演奏したい曲です。また、この編成(直管6重奏あるいはテューバを加えた7重奏)は豪華さはありませんが非常にバランスのよい響きがするため、この編成(8重奏でもいいのですが)の作品がもっと世に出ないかなあと思っています(実はすでにいくつか発見して、購入計画もあるのですが、お金が…)。また、これらのバストロンボーンのパートは非常に「おいしい」ものであり、今回Festaで大先輩M月さんがサルゼドを強烈にプッシュする気持ちがよくわかります。サルゼドの終楽章はただ純粋に楽しいですよね。
このCD、しばらく後輩のO村さんに(半ば無理矢理…ごめんなさい)貸していたのですが、一昨日返してもらってから何度も聞いてます。これを聞いてるだけで幸せいっぱいです。
またレイモンド・プレムルー(フィリップジョーンズブラスアンサンブルのバストロンボーン奏者)の演奏が絶妙なんですね。それほど派手というわけではないですが、アンサンブルの脇役に回った時の伴奏技術(表打ちや裏打ちや和声感)、時々出てくるゆったりしたソロの歌い方など、私の一番好きなバストロ吹きです。ダグラス・ヨー、ベン・ヴァン・ダイク、チャールズ・ヴァーノン、ジークフリート・チースリック、ジョージ・ロバーツ、ブレア・ボリンジャー、ジョン・ロジャック、シュテファン・ポッぺ、ハンス・シュトレッカー、デイブ・テイラー、ステファン・サンダース、ヘルマン・ボイマー、アルミン・バッハマン、(ほか日本人にも優れたプレイヤーはたくさん)など、世の中にはものすごいバストロプレイヤーがごろごろいるんですけど、やっぱり私はプレムルーが大好きです(使っている楽器は、私はドイツ管なんですけど)。
世の多くのテューバ奏者がジョン・フレッチャーを神と崇めるのと同様に、私もレイモンド・プレムルーを神と崇めたい気持ちです。生で聞きたかったです…あと30年早く生まれていればなあ…
ところで、このCDに入っているブリテンの「聖エドモンズ墓地のファンファーレ」、3人の音色がかなり違うのですが、これは指定通りナチュラルトランペットを使っているのでしょうか?ロンドンブラスの「モダンタイムズ」に入っている同曲の演奏は3人の奏者にほとんど音色の違いがないので、普通の(現代の)トランペットを使っているようです。
Fireworksの皆さん、来年あたりどうですか?ナチュラルトランペット3本でブリテン。せっかくY川にはN村さん(Trp)とのコネクションもできたみたいですし。