ファミコン世代の崩落
2005年 05月 11日
さて、一昨年のクリスマスの日、恵比寿の東京都写真美術館で開催されていた「レベルX ファミコン生誕20周年 テレビゲームの博覧会」というイベントに友人Yタカ、後輩パシルリス君と行ってきました。ファミコンで発売されたソフト全1200本が展示され、それらの一部は実際に遊ぶこともできます。しかも入場料はたったの200円!寝ても覚めてもファミコンだった我々ファミコン世代にとっては、そこはまさに聖地でした。狂喜する我々。パシルリス君に至ってはドラクエ1で3時間も遊んでました。「レベル5まで上がりました」と満足げでした。
それにしても昔のゲームの素朴なこと(あえて「しょぼい」とは言うまい)。例えばディスクシステムの「ゴルフ」。BGMがありません。1発打つと「ぴゅうっ」「ぴゅー」とボールがむなしく空を切り裂き、森の中に入ってしまう(OBになる)と「ぶーっ、ぶーっ、ぶーっ」。どうでしょう、このシュールさ。しかし、我々ファミコン世代はこのゲームでゴルフのルールを自然に覚えたのです(「燃えろ!プロ野球」で「外国人選手はバントでホームランが打てる」と間違った知識も手に入れてしまいましたが)。
そんなファミコン。
実家にあるファミコンは1985年の購入以来、いまだに稼動中です(時々弟が動かしているらしい)。小学校入学の前に買ってもらって以来、小学校時代の思い出は主にファミコンと共にあったといっても過言ではありません(中学校以降はそれが「音楽」にシフト)。スーパーマリオ1~3、ドラクエ1~4、ファイナルファンタジー2~3、スーパーチャイニーズ1~2、スパルタンX、ツインビー、スパイ&スパイ、ギャラガ、ドラえもん(初代)、SDガンダム3~5、ロードランナー、ソロモンの鍵、ウィザードリィ3、チョップリフター、熱血高校ドッヂボール、忍者じゃじゃ丸くん、忍者ハットリ君、マイティボンジャック、ファミコンジャンプ、聖闘士星矢(初代)、ファイアーエムブレム、ファイアーエムブレム外伝、ジャストブリード、スーパーゼビウス、マザー、謎の村雨城、ゼルダの伝説、リンクの冒険、コナミワイワイワールド2、キングスナイト、飛龍の拳Ⅱ、がんばれゴエモン、天地を喰らう…全て鮮明に覚えています。あの頃の悔しさと喜びは忘れようがないです。7歳の頃、父親と一緒にやったのはキャッチボールじゃなくて「マリオ1」でした。
しかし……
先日のピアノ発表会を聞いて、ファミコンじゃなくてピアノやっておけばもっと違った人間になったんじゃないか?と思ったのは事実です。小学校の頃触れていた音楽って、「ゲーム音楽」しかない…もちろんその中にはドラクエの音楽という超傑作があったわけですが。ゾーマやデスピサロと戦うときはもちろん正座。体が震えました。「武者震い」だったと信じて疑っていません。