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変貌する駒場

遅くなってしまったが先週の土曜日。

トロンボーンクラブの練習に、本当に久しぶりに顔を出した。

最後に出たのが2005年の演奏会だったから、もう4年。駒場に赴いたのも、昨年ちょっと気まぐれでさらいに行ったのが最後だから、こちらは1年半くらい前(たしか、「ツァラトゥストラ」の個人練習をしようと思って行ったのだった)。その後、学生会館は改装工事が行われたので、もうあの汚い学館を見ることは叶わなくなった。数々の「負のスパイラル」があの場所で巻き起こっていたのであろう。あんな、薄暗い地下で毎日何時間も楽器吹いてばかりいたら、そりゃあ精神にも何らかの影響を与えることは間違いない。少なくとも私たちの時代はそうであった。

すっかり新しくなった学館地下には、共用の練習部屋はなくなってしまった。もはや、まったりできる場所は部室くらいしかないのだろう(外に出ればいいだろうという話だが)。それはそれで、すっかり「管理された」新しい建物に、少々の寂しさも覚えるのであった。

前置きがすっかり長くなったが、今回の私の出番はほんの少し。しかし、S氏編曲のこの譜面は音が低いのでなかなか大変である。若い人は原曲を知らないのではないだろうか。かくいう私も、曲だけしか知らないのだった。

しばらくして、Y山さんの代吹きという大役を仰せつかる。曲はデュボワの4重奏曲。いつやってもいい曲だ。

出番以外の時間は個人練習などをしていた。フェッターの無伴奏曲をまた少しさらってみたが、ちゃんとゆっくりからさらわないと出来るようにはならないだろう、という当たり前の結論に達して恥ずかしくなった。

練習後は後輩の皆さんと数人で駒下の弁当屋を攻めてみた。ラン◎ハウスの弁当とか懐かしすぎる。量が多くて持て余しそうになったあたりに加齢を感じた。さらにその後、駒場から腹ごなしに歩いて渋谷に行き、タ◎レコでCDを買って帰宅。夜はまた別の練習。

ところで、買ったCDのうち1枚はダニエル・シュナイダー作品集というものだったのだが、バストロンボーン協奏曲が入っていた。シュナイダーということで演奏はもちろんデイブ・テイラー。同じ人間として、このような超絶技巧をなしうるというのはただ驚くほかないという内容だった。どうやればこんなに速くペダルトーンでのタンギングが可能なのか、低音のタンギングが苦手な私としては(バストロのくせにすみません)ぜひその秘訣を伺いたい。テイラーさん、もっとロマンティックな曲も録音してくれないかなあ。エワイゼンのはあるけど。
by mako_verdad | 2009-09-26 23:35 | 演奏活動

1979年生まれ。某国立大学オケへの入団を機にバストロンボーンを始めました。現在はアマチュアオーケストラ「ザ・シンフォニカ」やいくつかのブラスアンサンブル団体で活動しています。2017年に子供が生まれたので徐々に活動縮小予定です。


by makorim